2016年05月28日
2016年05月25日
『梅干しを作りましょう』 10時半~ 参加費500円 定員6名
梅干しは夏バテ予防にも効果的です。持ち帰り自宅で3日天日干ししてください。 美味しい梅デザートの試食付きです。
管理栄養士 中庄さとり
2016年05月18日
あなたは既にお子さんにお手伝いをさせていますか?
お子さんはお手伝いをしたがりますか?
乳幼児は親の言動を真似て、好奇心旺盛に実践したがります。我慢よりも自我が先に成長します。
けれど、まだまだ未熟な幼児にお手伝いをさせると、大人の何倍も時間がかかったり、余計に仕事が増えたりします。
しかも、危険なことから守る責任もある。
さらに、叱らずに褒めることが理想的・・・なかなか親は忍耐力が必要になってきますね。
子どもの年齢に合わせて、具体的にどんな風にしたらよいでしょう。
お掃除・洗濯・買い物・食事・子守り等いろいろありますが、ここでは食事に関わるお手伝いで
ポイントをおさえておきましょう。
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≪年齢を目安にしたお手伝い例≫
【1~2歳】
大人から見るとほとんど遊びのレベルです。真似ごとでいいので、五感を使い、食に興味をもち、親と一緒にできたという満足感を得られれば十分です。
・買い物した物を小さな袋やリュックで持たせてみる。(軽くて落としても問題ないもの。)
・買い物や食材を洗う時に、食材の手触りや匂いを体験させる。
・料理の様子、煮炊きの音・匂いを踏み台にのせて見聞きさせる。
(熱いから危ないということを教えたり、味見係でもよい。)
・テーブルをふく、箸を並べる等を一緒にやってみる。
・危険の少ないものを運んでもらう。(マヨネーズや海苔の容器など熱くない、重すぎない、こぼしにくいもの。)
【2~3歳】
手先を使った下調理やバランスを要する動作ができるようになってきます。
買い物や調理前に食材の名前や味・何の料理に使うか等も伝えていきましょう。
・野菜や果物を洗う。
・トウモロコシや玉ねぎの皮むき、インゲンの筋とり。
・きのこの房を手で分ける、かにかまぼこを割く。おにぎりに海苔をまく。
・ピーラーを使っての皮むき、包丁で切る。
(子どもの様子に応じて、大人が手を添えて一緒に。ふざけると怪我をすることを伝える。
適度な大きさや安定して切れる形状に切っておく。)
・卵を割る、卵液や生地を混ぜる・こねる、塗る、型を抜く。
・食材の入った器を運ぶ(こぼれにくく、重すぎず、運びやすいもの。)
・洗い物に参加させる。(割れにくい食器を渡す。二度洗いは覚悟して。)
【3~5歳】
我慢・注意点を聞く力・集中力が育ってきたら、火や刃物を使う主調理を少しずつ体験させていきましょう。
・包丁で食材を切る。(柔らかくて切りやすいものから。)
・味噌汁の味噌を溶かし入れる。
・食材を炒める、ホットケーキを焼く等の加熱調理。
・ご飯をよそう、汁ものをよそう、おかずを盛り付ける、運ぶ等の配膳と下膳。
・洗い物をする。(汚れをしっかり落とすこと、食器はやさしく扱うことも伝えます。)
≪心がけたいこと≫
・一緒に楽しむ。余裕がないときは無理しない。
(最初から最後までやらせることにこだわらない。)
・子どもの性格・成長に合わせたお手伝いを頼む。
(現段階の能力より少しだけハードルの高いレベルを見極める。)
・五感をつかうことを意識した声かけをする。
・多少の失敗は許す・気長に待つ。あくまで未来の戦力と考える。
・些細な事でも、できたことには「上手だね」「ありがとう」「助かったよ」と声をかける。
・子どもの幸せを願いながら、親として伝えたい想いを持ちながら関わる。
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何より「お手伝い」は子どもの生活力をつけ、親の度量を大きくし、互いの絆を深めるといったメリットもたくさんあります。
即戦力になりそうな10歳頃からお願いしても手遅れ・・・とはいいませんが、未経験のことは急には難しいこともあります。他にも楽しいことや親から離れる時間も増え、自発的にやってみたい気持ちも成長と共に薄れていきます。
できることなら、幼児期から時々でもお手伝いの機会をつくり、子どもが自信や意欲をもてるよう心がけると、いつのまにか本当に助かるなぁ・・・と感じる日がやってきます。
その日を楽しみにしつつ、少しでもやってみてください★
2016年04月19日
2016年04月02日
2016年03月21日
東日本大震災から丸5年がたちましたね。 ニュースや特集番組を見て、当時の緊張感や悲しみを思い出したり、改めて防災の意識が高まった方も多いのではないでしょうか。
「ぎんがむら」では定期的に非常食講座を開催しています。
講座では電気、ガス、水道が止まり、流通も滞り食料品を購入できない状況を想定した上で、できるだけ体の温まる美味しい料理を作ります。
何をどれくらい備えればいいか、ということも一緒に考えていきます。
大切なことをお伝えして、共に考えていくのですが、残念ながら100%安心な備えをお伝えすることはできません。
備蓄していても住まいが崩壊してしまったら、人が無事でも食料を取り出せないかもしれない・・・土砂崩れで全て流れてしまった場合も・・・
一部の地域の非常事態なら、「最低3日分は備えましょう。」とお伝えしますが、広範囲なら何日分備えればいいのか・・・備蓄スペースをどう確保するのか・・・
家にいるとは限りません。交通網がストップすることを想定すると、最低限何を携帯すればよいか・・・
東日本大震災による津波や原発事故では「想定外」という言葉がよくつかわれていましたが、想定内のことに備えることさえ、なかなか大変だなぁと思うのです。 「防災」といっても災いを防ぎきることは難しい。せめてできる限りの「減災」をしたいですね。
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親としては、なんとか子どもを守りたい。そして、守る責任があります。
1人1人が自分ごととして、冷静に想像し、自分の想定内の範囲を広げていきましょう。
家族の年齢層や体調・体質によっても、必要な備えの量と内容は少しずつ変わってきます。
長期間の栄養失調は、特に成長期の子どもに大きなダメージとなります。心のケアも大切になってきます。
乳幼児がいると離乳食やアレルギー対応など、余計に気配りが必要になります。日々の成長がとても早く、オムツの備蓄にしても、うっかりするとすぐにサイズが変わっています。
だから、ローリングストック法(日頃から備蓄食品を使って、使ったら新しく補充する方法)で数ヵ月おきにチェックすることが大切です。「非常時の備え」を日常から切り離すのではなく、日常の一部に位置付ける効果もあります。
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東日本大震災直後、関東にいても、「避難するかしないか。」「食材の産地はどの範囲で食べたらよいのか。」といったことを、子どもを守るために、強い緊張感と葛藤の中で考えていました。
「いつも頭の片隅に非常時を想定して覚悟しつつも、日々を楽しみ、何気ない日常に感謝して過ごそう。」
いまだに正解はわかりませんが、子どもの今も大切、将来も大切、その折衷案で過ごすようになりました。
皆さんはどんな風に考えていますか?
非常食講座でも意見交換をして、知恵を出し合って、子育て世代の減災ネットワークをつくっていきたいと思っています。
2016年03月20日
春キャベツの美味しい季節です。いろいろなレシピで春キャベツを楽しみましょう。
管理栄養士 中庄 さとり 参加費500円 定員5名
2016年02月25日
2016年01月29日
主婦にとって定番の1品料理は強い味方ですね。でも子どもにはエネルギーや塩分も気になるところ。
今回はカレー、グラタン、スパゲッティ、ラーメンを幼児にも安心なエネルギー、塩分で作りました。
薄味でも満足感のもてる工夫がされているので、ママ達にも美味しく召し上がっていただきました★
2016年01月19日
新しい年が始まりました。年末年始を家族でゆったり過ごしながら、それが当たり前でない家庭や
子ども達がどのくらいいるのだろう・・・と気になっていました。
今、子どもの貧困が社会的な問題になっています。
不景気によるリストラ、非正規雇用の増加で忙しい共働き家庭やシングルマザーは珍しい話ではなくなっています。
2014年の厚生労働省の発表によると、平均所得の半分未満や生活保護を受けている家庭(いわゆる貧困層)の子どもは6人に1人に上るといいます。(1人親世帯の貧困率は54.6%)
この飽食日本において、現代型栄養失調(エネルギー過多で各栄養素が不足している状態)だけでなく、食事量が足りない単純型栄養失調に陥る子どもが増えているようなのです。
「給食のない夏休みは体重が激減してしまう」という新聞記事を見て本当に心配になります。
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そんな社会背景の中、「こども食堂」の立ち上げが全国的に広がりをみせています。
地域のボランティアが集まり、フードバンクや寄付で食材を賄い、子どもや親子が無料または格安で食事できる場で、昨年から国の補助金支給も始まったようです。
30年以上自費で、近所の子ども達に食事を提供してきた女性のことが新聞に掲載されていました。
体の栄養も心の栄養も圧倒的に足りず、シンナーを吸ったり、万引きをしていた子ども達が食事をいただき、親身になって話を聞いてもらいながら更生していくそうです。
本当に頭の下がる思いです。
単にバランスの良い食事を食べられるだけではなく、一緒に料理をして食卓を囲みながら、嬉しかったことも悲しかったことも聴いてくれる人がいる・・・もし親がそれをできなくても、誰かが寄り添ってくれるだけで、親も子もどんなに救われるだろうと思います。
子育てはお金があっても1人では大変です。
貧困は更に親を疲弊させ、親子の時間も減り、子どもの人間らしい成長も奪いかねません。
昔のような3世代同居やご近所づきあいは減っています。
今、新しい家族の形として「こども食堂」は必要とされているのでしょうね。
極度に困窮していなくても、父親の帰りが毎日遅かったり、単身赴任で母子だけの食事が多い方でも、家族が揃っていても、そういった場に参加することで多くの安心感や学びがあると思います。
今年から私は「家族食堂」の立ち上げに加わることになりました。
こちらは子どもや親子だけではなく、これから家庭をもつ単身の若者、シニアの方等、幅広い世代が交流できる場です。
つながりが増えるにつれて、嬉しいことも、厳しい現状に心をいためることも増えるでしょう。
けれど、食を通して体も心も互いに元気になる・救われる場ってすごいですよね!
「生きる」を支える大切な場がこれからも増えていくことを願っています。
ご興味のある方は是非できるところから関わってみてくださいね。
管理栄養士 中庄さとり
※参考文献「2016/1/12付 東京新聞」
※お問い合わせは「生きるのねっこ」HP問合せフォームまで。
https://www.bizsystem.co.jp/ikirunonekko/contact.html
利用者として、ボランティアスタッフとして、食材や物品の寄付・・・などの参加方法があります。