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食育コラム Vol.9 『親子で成長★お手伝いのコツ』

2016年05月18日

 

あなたは既にお子さんにお手伝いをさせていますか?

お子さんはお手伝いをしたがりますか?

乳幼児は親の言動を真似て、好奇心旺盛に実践したがります。我慢よりも自我が先に成長します。

けれど、まだまだ未熟な幼児にお手伝いをさせると、大人の何倍も時間がかかったり、余計に仕事が増えたりします。

しかも、危険なことから守る責任もある。

さらに、叱らずに褒めることが理想的・・・なかなか親は忍耐力が必要になってきますね。

子どもの年齢に合わせて、具体的にどんな風にしたらよいでしょう。

お掃除・洗濯・買い物・食事・子守り等いろいろありますが、ここでは食事に関わるお手伝いで

ポイントをおさえておきましょう。

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≪年齢を目安にしたお手伝い例≫

 

【1~2歳】

大人から見るとほとんど遊びのレベルです。真似ごとでいいので、五感を使い、食に興味をもち、親と一緒にできたという満足感を得られれば十分です。

 

・買い物した物を小さな袋やリュックで持たせてみる。(軽くて落としても問題ないもの。)

・買い物や食材を洗う時に、食材の手触りや匂いを体験させる。

・料理の様子、煮炊きの音・匂いを踏み台にのせて見聞きさせる。

(熱いから危ないということを教えたり、味見係でもよい。)

・テーブルをふく、箸を並べる等を一緒にやってみる。

・危険の少ないものを運んでもらう。(マヨネーズや海苔の容器など熱くない、重すぎない、こぼしにくいもの。)

 

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【2~3歳】

手先を使った下調理やバランスを要する動作ができるようになってきます。

買い物や調理前に食材の名前や味・何の料理に使うか等も伝えていきましょう。

 

・野菜や果物を洗う。

・トウモロコシや玉ねぎの皮むき、インゲンの筋とり。

・きのこの房を手で分ける、かにかまぼこを割く。おにぎりに海苔をまく。

・ピーラーを使っての皮むき、包丁で切る。

(子どもの様子に応じて、大人が手を添えて一緒に。ふざけると怪我をすることを伝える。

適度な大きさや安定して切れる形状に切っておく。)

・卵を割る、卵液や生地を混ぜる・こねる、塗る、型を抜く。

・食材の入った器を運ぶ(こぼれにくく、重すぎず、運びやすいもの。)

・洗い物に参加させる。(割れにくい食器を渡す。二度洗いは覚悟して。)

 

【3~5歳】

我慢・注意点を聞く力・集中力が育ってきたら、火や刃物を使う主調理を少しずつ体験させていきましょう。

 

・包丁で食材を切る。(柔らかくて切りやすいものから。)

・味噌汁の味噌を溶かし入れる。

・食材を炒める、ホットケーキを焼く等の加熱調理。

・ご飯をよそう、汁ものをよそう、おかずを盛り付ける、運ぶ等の配膳と下膳。

・洗い物をする。(汚れをしっかり落とすこと、食器はやさしく扱うことも伝えます。)

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≪心がけたいこと≫

 

・一緒に楽しむ。余裕がないときは無理しない。

(最初から最後までやらせることにこだわらない。)

・子どもの性格・成長に合わせたお手伝いを頼む。

(現段階の能力より少しだけハードルの高いレベルを見極める。)

・五感をつかうことを意識した声かけをする。

・多少の失敗は許す・気長に待つ。あくまで未来の戦力と考える。

・些細な事でも、できたことには「上手だね」「ありがとう」「助かったよ」と声をかける。

・子どもの幸せを願いながら、親として伝えたい想いを持ちながら関わる。

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何より「お手伝い」は子どもの生活力をつけ、親の度量を大きくし、互いの絆を深めるといったメリットもたくさんあります。

即戦力になりそうな10歳頃からお願いしても手遅れ・・・とはいいませんが、未経験のことは急には難しいこともあります。他にも楽しいことや親から離れる時間も増え、自発的にやってみたい気持ちも成長と共に薄れていきます。

できることなら、幼児期から時々でもお手伝いの機会をつくり、子どもが自信や意欲をもてるよう心がけると、いつのまにか本当に助かるなぁ・・・と感じる日がやってきます。

その日を楽しみにしつつ、少しでもやってみてください★

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