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食育コラム Vol.6 『中食・外食とのつきあい方』

2015年11月27日

普段の食生活で中食(調理済みの総菜や弁当)や外食を利用していますか?

 

経済産業省による利用者数の調査では、外食は横ばい、内食(家庭での手料理)は減少、

中食は増加傾向にあるそうです。

 

子育て中はあれこれ忙しい中、1日の食事+おやつを毎日考え、用意することは負担に感じることもあるかもしれません。

そんな時、中食・外食に助けられることもあるのではないでしょうか。

それと同時に、味の濃さ、食品添加物や化学調味料のことが気になり、幼い子どもに食べさせるには抵抗がある・罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

我が子にアレルギーがあれば尚更、自分で材料から把握しているのとは違い、気を張って原材料表示とにらめっこすることもあるでしょう。

 

安全や健康に配慮して、毎日手料理を作ることが楽しいなら何よりです。

しかし、体調が悪い、時には手抜きしたい、楽をして美味しいものを食べたい、人づきあいで必要なこともある・・・といった理由で完全に避けることは現実的ではない、そういった方が大半です。

親が中食・外食を利用することで気持ちに余裕が生まれ、子どもに優しく接することができるなら、その方がいい場合もあります。

 

そこで、乳幼児のいる家庭が中食・外食を利用する際に知っておきたいポイントをみていきましょう。(妊娠中~授乳期もお母さんの食事が子どもに大きく影響するので同じく大切です。)

 

ポイント① 心の栄養・休息として、頻度を抑えて利用しよう。

その理由は下記のメリット・デメリットにあります。

 

  • メリット

調理や片付けの手間が省けて楽できる。イラスト①

時間を節約できる。

気持ちのゆとりがうまれる。

知らない料理や味を知るきっかけとなる。

好きな料理をいろいろ食べられる。

 

  • デメリット(全てにあてはまるものではなく、安価なものに特にみられる特徴です。)

味が濃い、化学調味料で素材の味を消している(粗悪な素材でもわかりづらい)、味覚が鈍る。

食品添加物が多い(腐敗防止のため、安い素材でも美味しく感じさせるため)。

農薬、生産地、遺伝子組み換え、放射能等の安全性がわかりづらい。

エネルギー(脂質・糖質)、塩分が多くなりがち。

野菜不足によりビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しがち。

素材から選び、調理する喜び・達成感などを子どもに伝える機会が少なくなる。

 

利用が習慣化すると生活習慣病のリスクが上がり、食育による豊かな人間形成・生きる力を育む機会が減っていきます。

人間には身体に有害なものを解毒する力も備わってはいますが、身体への負担は増えていきます。

また、乳幼児は特に解毒する力が未熟です。

 

 

ポイント② 賢い選び方・利用方法を知ろう。

代表的な中食・外食を利用する際の工夫を知っておきましょう。イラスト②

 

コンビニエンスストア・スーパーのお弁当・惣菜コーナーでは・・・

安価でボリュームのあるものを求めると、圧倒的に揚げ物が多くなります。

野菜料理は手間がかかる分、少量でも割高で味付けが子どもには濃いものが多いようです。

主菜だけ購入して野菜たっぷりの味噌汁を作る等、手料理と組み合わせる方が安上がりで負担が減る上に、栄養バランスもとりやすくなります。

使い捨てトレーのままで毎日食事すると、少々味気なく感じる感性も大切ですね。

 

 

ファーストフードでは・・・

ハンバーガーの具材は揚げ物よりグリルしたお肉(ウインナーやベーコンは避けたい)、目玉焼き、チーズ、トマト等を選び、マヨネーズやタルタルソースは無しにしてもらいましょう。パティ(ハンバーグ)部分はソース無しでも香辛料が多めなので残せるなら残した方がいいです。ほとんどのサイドメニューは揚げ物です。食べるとしても子ども1人に食べさせず、親子でシェアしましょう。飲み物もシェイクや果汁なしの砂糖たっぷりジュースは避けて、野菜ジュース・ポタージュスープなら半分くらい、牛乳やお茶・お水が無難です。

 

※逆に、和食のファーストフードともいえる丼ぶり料理のお店の場合、天丼・カツ丼・牛丼単品より、豚汁や冷ややっこ・納豆・温泉卵・サラダ・和総菜などのサイドメニューも組み合わせてみましょう。

 

 

ファミリーレストランでは・・・

同じく揚げ物や砂糖の多いものを避けたいところですが、残念ながらお子様ランチが子どもにいいとはいえません。おまけ欲しさに頼みたい場合、嬉しくてドリンクバーでジュースをおかわりした場合は、おやつで甘いものを控えたり、夕飯で野菜や豆腐等をとりましょう。大人とシェアできるなら、雑炊・和風ハンバーグ定食・スパゲッティ・うどん・冷や奴・豆腐サラダ(ドレッシングなしで)等を選んでみましょう。

 

※和洋中、それぞれの特徴

和食はヘルシーな食事として認知されています。子どもに配慮するなら汁物・焼き魚・漬物等の塩分が高いものは控えめに食べさせましょう。また、野菜も天ぷらよりは煮物が無難です。冷や奴・茶碗蒸し・うどん等も比較的安心です。お刺身は2~3歳頃から徐々に食べられますが、白魚→赤魚→青魚や貝類の順に試していきましょう。

 

洋食や中華ではほとんどのメニューが和食より脂質の摂りすぎになりやすいことを知っておきましょう。

 

バイキング、フードコート、カフェ、居酒屋でも同じようなことに配慮してみましょう。

 

そもそも、手作りなら絶対安全とは限らず、手料理でも選ぶ力・栄養バランス・調理法・衛生面・・・いろいろな配慮が必要になってきます。

 

いづれにしても、生産・流通だけではなく、加工(調理)も人に任せるということは手軽な分、自分や家族の健康を人任せにするリスクは増していきます。

 

 

ポイント③ 

中食・外食が続いたら・・・次の食事、翌日の食事で挽回していきましょう。

 

子育ても食事も毎日続く大切な親の役目。

愛情を込めた内食を基本スタイル(習慣)にして、中食・外食で上手に息抜きしましょう!

 

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